虫歯治療
虫歯治療
虫歯は、口の中に潜む細菌(ミュータンス菌)が作る酸によって歯を溶かし、脆くなり、最終的に穴が開いてしまう病気のことです。歯周病と同じく重症化するまでに自覚症状が少ないため日常生活の中でご自身では気づきにくいです
しかし、早期発見することが出来れば状態にもよりますが、歯に穴が開き虫歯が出来る前の状態に戻すことが出来ます。
歯は削れば削るほど、脆くなり虫歯の再発率はあがります。ご自身の歯を長持ちさせるためには、可能な限り削らないほうがよいのです。当院では、できる限り歯を削らず、できる限り神経をとらず、ご自身の歯を可能な限り残し歯の寿命を延ばすことをコンセプトとしています。
また、麻酔時の痛みを和らげるために、針が刺さる時の痛みを和らげる表面麻酔や、極細の麻酔針を使用しています。当日の急な痛みや腫れ、つめ物の脱離など、予約なしでも順次ご案内をしております。お電話にてお問い合わせください。
虫歯は、以下の3つ又は4つの要素が重なり虫歯を引き起こします。
歯質は一人ひとり異なり、虫歯のなりやすさを左右します。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促すフッ化物(フッ素)を利用したり、だ液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。
糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、虫歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。
キシリトールやフッ化物(フッ素)には、虫歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去することが効果的です。
口の中で酸が作られるまでには、少し時間がかかります。虫歯予防には、糖分を摂取したら早めにうがいや歯みがきをして、虫歯の原因となる酸を取り除くことが効果的です。
C0ごく初期の虫歯
C0は「シーオー」と読み、「C」はcaries(カリエス:虫歯)の頭文字で、「O」はobservation(オブザベーション:観察)の頭文字です。したがって「CO」は、虫歯になっているものの、今のところ治療の必要がない要観察歯となります。
虫歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白く濁って見えますが、まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
C1エナメル質に小さな穴が空いた虫歯
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身で虫歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。
虫歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レンジ)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
C2歯の内部(象牙質)まで進行した虫歯(冷たいもの、甘いものがしみる)
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。虫歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
虫歯の部分を削り取り、詰め物で補います。症状によっては局所麻酔を使用します。虫歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しています。
C3神経まで進行した虫歯
虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。
C4歯根まで進行した虫歯(長期間継続していた強い痛みが治まり、放置している)
歯根の部分まで虫歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期の虫歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
ブリッジは、失ってしまった部分の歯を補うために、その両隣の歯を土台にして、連続した被せ物を装着する治療です。ご自分の歯と同じように噛むことができますが、ブリッジを固定するため両隣の歯を削る必要があります。このブリッジには、保険適用の金属製のものや適用外のセラミック製など、様々なものがあります。
比較的短期間での作製が可能ですが、硬い食べものや、粘り気のある食べ物では、しっかり噛むことができず違和感が生じることがあります。慣れるまでの時間が必要です。
ご自分の歯と同じように噛むことができますが、インプラントを埋め込む外科手術が必要となるため、内科疾患や重度の歯周病がある方は適応外になることがあります。
口の中には常在菌と呼ばれる菌が存在しています。その中には糖分を摂取し、酸を生成する種類の菌がいます。その酸によって歯が溶けることが虫歯の原因となります。
痛みが出そうな処置をする場合には事前に麻酔を使用し、なるべく痛みがないように処置を行います。体質的に麻酔が合わない患者様の場合は、量や種類を変更して対応させていただきます。
虫歯の本数や進行によって治療期間は変動します。
一般的には、虫歯1本に対して1~2回来院していただくことを目安としております。小さい虫歯の場合は1回の処置で2~3本の治療も可能です。
よく間食をし、甘いものを好む方で十分なブラッシングをしておらずお口の中に汚れが残っている場合が虫歯になりやすいです。
遺伝も多少はあると考えられておりますが、生活習慣による影響が非常に大きいです。
あります。治療後のメンテナンスが十分でないと再発する恐れがあります。