初期段階で治療しよう!歯周病の予防と治療法について(治療編)
- 2024年3月22日
- 予防
みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?
歯周病の原因は、歯磨きや歯のケアが不十分な部分に付着する歯垢です。歯垢はネバネバした黄白色の粘着物で、そのままにしておくと時間が経つごとに増えていきます。歯垢は大きくなると嫌気性菌が多くなり、この嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛け、身体の中に侵入しようとします。
嫌気性菌によって歯肉が出血し、発赤や腫脹を招きます。出血をそのままにすると歯垢は歯周ポケットの隙間に入り込んで歯周組織を破壊し、歯を失うだけではなく、炎症から出る毒性物質が全身に入りさまざまな病気を引き起こします。
歯周病は適切な予防・治療を行なうことでさまざまな病気のリスクを下げることができます。前回は歯周病の予防についてお伝えいたしました。今回のテーマは歯周病治療についてです。
歯周病の治療は、歯周病検査からスタートします。まずはプローブという器具を歯と歯肉の溝に差し込んで歯周ポケットの深さを測る「プロービング検査」を行ないます。健康な歯肉は3mmより浅いのですが、これより深いと歯周病に感染している状態になります。プラークが溜まって歯肉が炎症を起こしているとプローブで擦っただけでも出血します。この出血の具合でも歯肉の炎症の程度を判断します。
他にも、歯がどれくらい揺れるのかを調べる「動揺度検査」や、赤い染色液を歯と歯肉の境界に塗ってどれぐらいのプラークが付着しているのかを調べる「プラーク付着率検査」、レントゲンで確かめる「エックス線検査」などを行ない、歯の状態を総合的に判断して治療を開始します。
歯周病の治療は大きく分けると4つのステージがあります。最も大切なのが一番最初に行なう歯周基本治療です。治療内容は歯ブラシや補助器具の使用方法を患者さんに詳しく教える「ブラッシング指導」、専用の器具を用いてプラークや歯石を取り除く「スケーリング」「ルートプレーニング」になります。
歯周基本治療で症状が改善しない場合、歯周外科治療に進みます。その後は噛み合わせや歯並びの修正などを行なう口腔機能回復治療を行ない、治療終了後はお口のケアによるプラークコントロールや、歯医者さんでの定期的なチェックと専門の器具を使ったお掃除をしメインテナンスをしていきます。
歯周病はゆっくりと進行していくためなかなか自分では感染していることに気が付きません。一度歯医者さんで歯周病の状態をチェックしてみましょう。府中エリアで歯医者さんをお探しの方はぜひつくしの歯科にご相談ください。