扁平苔癬や口腔乾燥症など!口腔外科で扱う主な口腔粘膜疾患その2|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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扁平苔癬や口腔乾燥症など!口腔外科で扱う主な口腔粘膜疾患その2|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

扁平苔癬や口腔乾燥症など!口腔外科で扱う主な口腔粘膜疾患その2

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

前回に引き続き口腔外科で扱う主な口腔粘膜疾患をご紹介します。口腔粘膜にはさまざまな病気が発生するので異常を感じた場合は歯医者さんに相談に行きましょう。

⑤扁平苔癬(へんぺいたいせん)

歯科用の金属によるアレルギーや遺伝、自己免疫疾患、ストレス、代謝障害などの関与が考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。

皮膚や粘膜に発生する炎症性の病変で、かゆみを伴い再発することがあります。とても治りにくく稀にがん化することもあります。口腔内の粘膜の中でも特に頬にできやすいですが、舌や唇にも発症することがあります。

白い粘膜の角化がレース状にみられ、周囲に発赤を伴います。びらんや潰瘍を形成することもあります。

治療方法は、うがい薬や副腎皮質ステロイド薬などです。金属アレルギーが原因の場合は詰め物・被せ物を除去します。

⑥口腔乾燥症

読んで字の如く口の中が乾いている状態です。水分を摂取していなかったり、急激に水分が失われた際に生じます。慢性的に水分の不足が続く時には何らかの疾患や障害が考えられます。

大量に水分を失う多量の発汗、糖尿病、多尿などが原因として挙げられます。薬の服用によっても唾液の分泌量が少なくなります。

治療法はガムやレモンといった唾液分泌を促進するものを摂取します。人工唾液で唾液を補充する方法がとられることもあります。

⑦ウイルス性疾患

ウイルス性疾患には、ヘルペス性口内炎や帯状疱疹、手足口病、ヘルパンギーナがあります。

ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスに感染することで生じます。治療はウイルス薬の服用、痛み止めの服用、ビタミン剤の服用などです。早期に治療すると治りがはやくなります。

帯状疱疹は、水痘のヘルペスウイルスが活性化することで発症します。口の中に水疱やびらんが多発します。重症の場合は入院が必要です。抗ウイルス薬、消炎鎮痛薬を使用します。二次感染防止に抗菌薬の投与を行ないます。症状が局所的な場合はうがい薬やトローチで口の中を清潔にします。

手足口病は、コクサッキーA16、あるいはエンテロウイルス71などによる感染症です。2~3mmの水疱を伴う発疹が出て、破れてアフタ様病変となリます。特に治療はせずとも自然治癒することがほとんどです。重症の場合は対症療法をします。

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス属、流行性のものはA群コクサッキーウイルスによる感染症です。口腔粘膜に水疱性の発疹が出ます。子供が感染した場合は水分の補給を重視してください。治療は対症療法になります。

 

口腔粘膜疾患には難治性なものから比較的治りやすいものまでさまざまです。子どもから大人まで幅広い年代の方が掛かる病気があるので参考にしてください。

口腔粘膜に異常を感じたら口腔外科専門の医師常駐しているつくしの歯科までご相談ください。