永久歯が生えてこない先天性欠如歯とは?原因や治療法について|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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永久歯が生えてこない先天性欠如歯とは?原因や治療法について|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

永久歯が生えてこない先天性欠如歯とは?原因や治療法について

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

虫歯や歯周病などは生まれた後に発生した原因による後天性の疾患ですが、生まれつき異常が見られる先天性疾患として先天性欠如歯という形成異常があります。近年、先天性欠如歯の方が増えているとされています。

今回は先天性欠如歯と先天歯についてご説明していきます。

まずは先天性欠如歯について紹介します。個人差がありますが乳歯は大体3歳くらいで歯並びが完成します。乳歯の数は上顎に10本、下顎に10本の合計20本です。この乳歯は成長と共に大人の歯である永久歯に生え変わります。永久歯の生え変わりスピードも乳歯と同様に個人差がありますが大体6歳から12歳にかけて徐々に生え変わり、親知らずを抜かして上顎14本、下顎14本で合計28本となります。

通常なら28本の永久歯が生え揃いますが、先天性欠如歯の場合、何らかの原因で永久歯が本来の数生えてきません。乳歯は顎の骨の中で育つ永久歯の歯胚に押される形で歯の根が吸収され短くなり抜け落ちます。歯胚というのは歯の元となる芽で、母親のお腹の中にいる胎生期に形成されます。先天性欠如歯は歯胚が作られず、乳歯の根が溶けないので乳歯がいつまでも永久歯に生え変わらずに残ったままの状態です。

近年、先天性欠如歯の方が増加していると言われていて、10人に1人の子どもに足りない歯があるとされています。当医院でも永久歯がなかなか生えてこなくて検査をしたら先先天性欠如歯だったという患者さんが複数いらっしゃいます。

先天性欠如歯ははっきりとした原因がわかっていませんが、遺伝生によるもの、歯の発育期に栄養障害があった、感染症によるもの、外傷によるもの、放射線障害、内分泌障害、風疹の罹患、母親の妊娠中の栄養障害や感染症、薬物の副作用によるものなどが考えられています。両親が先天性欠如歯の場合、子どもも先天性欠如歯になることが多いようです。

先天性欠如歯は、少数の歯が足りない「一部性歯牙欠如症」とほとんどの歯が足りない「全部性歯牙欠如症(無歯症)」に分けられます。全部性歯牙欠如症はかなりレアなケースで、先天性欠如歯のほとんどが一部性歯牙欠如症です。乳歯の時点で2つの歯がくっついて1つの歯になっている融合歯がある場合、その下に生えてくる永久歯が欠如している確率が高いとされています。

欠如する歯は乳歯の場合、上顎下顎とも中央から2番目の上下顎乳側切歯が多く、永久歯の場合、親知らず(上下顎第三大臼歯)、前から2番目の上顎側切歯、前から5番目の上下顎第二小臼歯、前から1番目の下顎中切歯などが主の発生部位で、前から6番目の第一大臼歯が欠如することは稀だとされています。

永久歯が欠如していると、すきっ歯(空隙歯列)といった歯並びの悪化、噛み合わせの不具合、咀嚼障害、顔貌の影響、発声障害、顎関節への影響などが起こりえます。なるべく早い段階で先天性欠如歯だと分かり適切な対応をすれば、治療を迅速に開始でき、歯の成長に合わせて治療計画を立てることで、その後起こりうるトラブルを未然に防ぐことができます。また、残った乳歯をケアしていくことで永久歯の代わりに長く自分の歯である乳歯を残せる可能性が上がります。

先天性欠如歯の早期発見には幼少期からの継続的な歯科検診が重要です。かかりつけの歯科医院があれば、いち早く異常に気が付きレントゲン写真を撮影して確認することができます。先天性欠如歯は口の中のことなので本人も保護者も気がつかないケースがとても多いです。子供の歯が生え始めたら虫歯や歯周病のリスクを減らすためにも歯医者さんでの定期検診を受けましょう。

先天性欠如歯の治療はケースバイケースですが、矯正治療で欠如部のスペースを閉じる方法や、ブリッジ、インプラント、入れ歯で歯のない部分を補う方法がとられています。永久歯の先天性欠如が6歯以上の場合、指定医療機関において矯正治療は保険適応で可能です。乳歯を活かせす方法もあるので、歯医者さんに相談しましょう。

幼少期からの歯医者さんでの定期検診はお口の中の異常をいち早く発見し、適切な処置を受けるためにとても重要です。歯医者さんに早い段階から慣れておけば、治療が必要になった時にスムーズに進められます。

つくしの歯科には子育て経験があるスタッフが多く、お子さんと一緒に定期検診にいらしゃる方もたくさんいます。子どもの歯医者さん選びや歯や口の事で悩んでいる方はぜひ一度つくしの歯科にご相談ください。