抜歯はどこで抜いた方がいい? 歯医者さん選びのポイントとは
- 2024年9月15日
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みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?
抜歯が必要になるケースは、重度の虫歯や重度の歯周病、歯の破折、根尖病変、過剰歯、埋伏歯、矯正治療のため、親知らずなど多岐に及びますが、かかりつけの歯医者さんで抜いた方がいいのか、それとも大学病院のような口腔外科のある大きな病院で抜いた方がいいのか気になる方もいらっしゃると思います。
今回は抜歯はどこで受けた方がいい? と言う疑問にお答えしたいと思います。
結論から言ってしまうと、カンタンな抜歯であれば、どこでも抜いてもほとんど問題はありません。このカンタンな抜歯というのは、正常にまっすぐ生えている、抜きやすい歯のことです。逆に注意しなければならないケースは、斜めまたは横向きに生えている場合や歯ぐきに埋もれている場合、歯の根が大きく曲がっている場合、虫歯が進行している場合、全身疾患がある場合などです。
難易度が高い抜歯は少なからずリスクが伴うため、経験が浅い歯科医師や口腔外科手術をあまりしていない歯科医師の元で治療を受けるとトラブルを引き起こす可能性があります。難しい抜歯をする場合のリスクはさまざまです。「神経に近い親知らずを抜歯したら唇や舌に神経麻痺が出てしまった」「顔に内出血が出てしまった」「口と上顎洞がつながってしまった」「出血多量」などがあります。
また、術後の痛みや腫れを軽減できるかも歯科医師の腕にかかっています。安全で確実により短時間で抜歯ができる歯科医師の元で治療が受けられれば抜歯後のダメージは軽くすみます。
それでは今回のテーマである抜歯はどこで抜いた方がいいかについてお話ししましょう。まずは一般歯科ですが、前述した通り、まっすぐ生えているカンタンな抜歯であればほとんど問題なく抜いてもらえます。
次に口腔外科担当医がいる一般の歯医者さんです。口腔外科担当医がいる歯医者さんならば、ほとんどの抜歯は問題ないでしょう。ただし、歯科医師の経験が浅い場合や技術が足りない場合などは注意が必要です。また、大学病院レベルの親知らずは抜けないこともあります。
口腔外科担当医のいる歯医者さんの見極め方として、3DCTの検査設備が整っているか、日本口腔外科学会に所属しているか、ホームページに抜歯の情報が充実しているかを確認してみてください。また、口腔外科専門医が在籍している歯医者さんがいるかも良い見極めポイントになります。
というのも、口腔外科専門医になるには、歯科医師免許取得後、初期臨床研修を修了してから6年以上、学会認定の研修施設に所属し、口腔外科に関わる診療と学術的活動に従事して一定以上の実績を有することが必要条件となるからです。
口腔外科専門医になるための条件は、
・初期臨床研修を修了後、6年以上の学会認定の研修施設に所属していること
・施術実績が100例以上であること(うち40例以上は中難易度レベル)
・入院患者(口腔外科)の全身管理経験
・全身麻酔や救命センターでの実務経験
・学会で演者としての発表経験があり、学術論文の著者であること
さらに、①申請書類審査、②筆記試験・口頭試問、③手術実地審査の3段階を経て、口腔外科専門医に認定されます。特に、手術実地審査は、試験官が申請者の口腔外科手術を実際に見学し、その手術能力を判定します。
さらに専門医の資格は5年ごとに更新する義務があります。期間内に一定の研修実績を上げることが求められるのです。口腔外科専門医は、資格取得後も継続的に学識を高め、診療技能の向上に励まなければなりません。
最後に大学病院ですが、施設の設備が整っているため、口腔外科担当医がいる歯医者でも抜けない親知らずを抜いてもらえます。心臓病や糖尿病。高血圧などの全身的なリスクが非常に高い方や極度の歯科恐怖症で、抜歯時に全身麻酔が必要な方、親知らずを抜歯する際に、神経や血管を損傷する可能性が非常に高い方はリスク管理の面から大学病院での抜歯がおすすめです。
とはいうものの、大学病院に最初に行くと特別料金がかかってしまうので、まずは一般歯科での診察をおすすめします。口腔外科担当医のいる歯医者さんできちんとした診察を受けてから大学病院への紹介状を書いてもらいましょう。
つくしの歯科には、日本口腔外科学会に所属している口腔外科経験の豊富な歯科医師や口腔外科専門医が在籍しています。抜歯で不安なことや心配ごとがある方はぜひ一度当院にご相談ください。