乳歯についてのママとパパの悩み!生える時期や虫歯予防、歯並びなどを解説
- 2024年5月15日
- 未分類
みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?
乳幼児の成長や発育は楽しみな一方、心配事も多いもの。乳児の歯についてもパパママの心配はつきません。今回のテーマは「乳歯」についてです。乳歯の生える順番や時期、虫歯予防や歯並びについてなど紹介していきます。
乳歯が生えるのは一般的に生後6ヶ月ごろです。個人差があるので一概にはいえませんが、前歯(乳中切歯)が6ヶ月から10ヶ月、前から2番目の歯(乳側切歯)が7ヶ月から12ヶ月、前から3番目の歯(乳犬歯)が18ヶ月から24ヶ月、前から4番目の歯(第一乳臼歯)が14ヶ月から18ヶ月、一番奥の歯(第二乳臼歯)が24ヶ月から30ヶ月に生えてきます。
乳歯は全部で20本で、目安としては2歳半頃までに生え揃います。個人差が大きいので3歳になって生え揃っていなくても問題はありませんが、4歳の誕生日までに全て揃っていない場合は先天性欠如(生まれつき派が少ないこと)や癒合歯(隣の乳歯にくっついてなかなか生えてこない)などの問題がある可能性があります。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯になる原因の「ミュータンスレンサ球菌」は存在していません。ミュータンスレンサ球菌は歯の表面でしか成長できないからです。虫歯菌は周囲の大人からの口移しや食べ物の噛み与え、食器の共有など唾液を介して感染します。
1歳半から3歳までの間は大人から虫歯菌が移りやすい時期です。この時期を歯科では「感染の窓」と呼んでいます。3歳以降になると口の中の細菌バランスが整ってきます。この頃になると虫歯菌に感染しにくくなり、虫歯になりにくい口内環境を整えることができます。
乳歯は永久歯に比べて歯質が柔らかくエナメル質や象牙質の層が薄いため、虫歯になりやすく、虫歯になると深く進行しやすいです。虫歯になっても痛くなりにくため、気が付かずに進行してしまうことがよくあります。歯が生えたら2〜3ヶ月に一度は歯科医院で定期的に健診を受けましょう。
乳歯の歯並びですが、前歯の乳歯が斜め(ハの字)になっている場合はあまり心配する必要はありません。顎が成長すると正しい向きになることがあります。しかし、永久歯が斜めに生え始めた場合は注意が必要です。心配な場合は一度、歯科医院を受診しましょう。
乳歯は小さいため乳歯列期のすきっ歯は永久歯に生え変わる時に改善される場合が多いです。過度に心配する必要はありませんが、心配な場合はこちらも歯科医院に相談しましょう。
出っ歯(上顎前突)の場合は永久歯に生え変わってからの治療になります。6歳ごろまでに歯科医院に相談しましょう。舌で歯を押してしまったり、口呼吸をしていたり、指しゃぶりが多い場合は出っ歯の原因になるので上記の癖はなるべく早めに改善していくようにしましょう。
受け口(反対咬合・下顎前突)は骨格に問題があることが多いです。そのままにしておくと骨格を手術する治療が必要になる場合があります。受け口の場合、5歳までには歯科医院に相談に行きましょう。
乳歯が隙間なくぎゅうぎゅうに生えている叢生の場合、永久歯が生えてくるスペースがないため注意が必要です。治療の開始時期は6〜8歳が目安です。器具やトレーニングで治療していきます。
歯科矯正が必要になる歯並びは出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、叢生(隙間なくガタガタ生えている歯並び)、開咬(上下の前歯に隙間がある歯並び)です。
子どもの歯並びには遺伝が影響する場合があります。歯の大きさや顎の大きさ、出っ歯や受け口などが遺伝します。また、指しゃぶりや爪を噛むといった口に関する癖や生活習慣によって歯並びが悪化する場合があります。
乳歯の歯並びと永久歯の歯並びには直接的な関係はありませんが、乳歯時期の生活習慣などが影響することがあります。
乳歯は永久歯への生え変わる6〜12歳ごろまで使用する重要な歯です。将来の健全な歯並びや噛み合わせのために大切な役割を担っています。普段からの親御さんのケアやチェック、定期的な歯科健診を欠かさないようにしましょう。
府中エリアで乳歯や子どもの歯のことで心配事がある場合はぜひ一度つくしの歯科にご相談ください。