口や顎にとってデメリットの多い歯ぎしり(ブラキシズム)! 適度であればメリットも?!|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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口や顎にとってデメリットの多い歯ぎしり(ブラキシズム)! 適度であればメリットも?!|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

口や顎にとってデメリットの多い歯ぎしり(ブラキシズム)! 適度であればメリットも?!

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

先日、顎関節症で当医院に通われている患者さんに「歯ぎしりってデメリットばかり聞くけど、メリットはあるの?」と質問を受けました。歯ぎしり(ブラキシズム)は、多くの人が気づかないうちに習慣化しているクセのひとつです。

夜間に無意識に歯をこすり合わせたり、強く噛みしめたりすることで、歯にダメージを与えるだけでなく、顎、顔の筋肉、全身の健康にも影響を及ぼします。

一般的には悪いクセとして知られる歯ぎしりですが、実は潜在的なメリットもあるにはあります。(デメリットがメリットを上回るため、あまりおすすめはしませんが…)今回は、歯ぎしりについてやデメリットを説明した上で少しだけメリットをご紹介したいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。

1. 歯ぎしり(ブラキシズム)とは?

歯ぎしりは、医学的にはブラキシズムと呼ばれ、以下のような3つのタイプに分類されます。

①グラインディング(歯のこすり合わせ)
歯を左右にこすり合わせる動作。夜間に無意識に行われることが多く、歯の摩耗を引き起こします。

②クレンチング(歯の食いしばり)
歯を強く噛みしめる動作で、歯ぎしりよりも静かですが、歯や顎への負担が大きく、頭痛や顎関節症の原因になります。

③タッピング(歯の打ち合わせ)
歯をカチカチと小刻みに動かすタイプ。比較的少ないですが、歯の損傷や顎の疲労につながることがあります。

2. 歯ぎしりの原因

歯ぎしりはストレスが原因と考えられがちですが、実はそれだけではありません。

ストレスや緊張
精神的なストレスが高まると、交感神経が活発になり、無意識に歯を食いしばることがあります。仕事のプレッシャーや人間関係のストレスが影響することもあります。

噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせが悪いと、無意識に歯をこすり合わせる動作が習慣化し、歯ぎしりを引き起こします。

遺伝的要因
歯ぎしりは遺伝する可能性があるという研究もあります。家族の中に歯ぎしりをする人がいる場合、自分も知らないうちに歯ぎしりをしているかもしれません。

生活習慣
カフェインやアルコールの過剰摂取が歯ぎしりを誘発することがあるほか、睡眠の質が低下すると夜間の歯ぎしりが増えることが報告されています。

3. 歯ぎしりによるデメリット

歯ぎしりによりエナメル質が削られ、知覚過敏や歯の破損につながることがあります。歯の摩耗と破損が歯ぎしりによる影響として大きいですが、それだけではありません。顎関節に過度な負荷がかかることで、顎の痛み、開閉時の違和感、さらには顎関節症になることも。

歯ぎしりの力は強く、頭部や首に影響を与えます。その結果、慢性的な頭痛や肩こりにつながることも考えられます。夜間の歯ぎしりは睡眠の質を低下させる原因となり、浅い眠りや疲労感の増加を引き起こします。さらに、歯ぎしりの音は不快です。寝室を共にしている家族や同居者にも「眠れない」「耳障りだ」と、少なからず影響を与えてしまいます。

歯ぎしりは気付いても気付かなくても放置されている方が多いですが、健康に何らかの悪影響を与える可能性があることから、早期の改善をおすすめします。

5. 歯ぎしりのメリット

ヴィラン的存在の歯ぎしりですが、メリットも考えられます。
①ストレス解消の手段になることがある
②顎の筋肉を鍛える効果がある(強すぎると逆効果)
③歯の神経が活性化し強度にかかわる可能性がある(強すぎると逆効果)
④睡眠リズムを整えている可能性がある(あくまで可能性)
上記の通り、メリットはあるにはありますが、歯の摩耗や顎関節の負担を考えると「歯ぎしりをしない」方が健康上よろしいかと考えられます。

5. 歯ぎしりの対策

歯ぎしりを防ぐために、特に有効なのがマウスピース(ナイトガード)の使用です。

市販品でも販売されていますが、歯並びにぴったり合わない、外れやすい、分厚く違和感が多いといった声をよく聞きます。自分の歯に合わないマウスピースの使用は、症状が改善しないばかりか違ったトラブルを引き起こす可能性があります。歯医者さんで専用のナイトガードを作成、装着し、歯へのダメージを軽減しましょう。また、噛み合わせの調整が必要になる場合があります。

ストレス管理も重要です。リラックスする時間を確保し、瞑想や深呼吸などでストレスをコントロールしましょう。カフェインやアルコールを控え、良質な睡眠を心がけることで歯ぎしりが軽減することもあります。

歯ぎしりは、単なるクセではなく、歯や顎、全身の健康に深く関わる問題です。自分が歯ぎしりをしているかわからない場合でも、歯の摩耗具合や口や顎の症状などから歯科医師がチェックできる場合があります。歯ぎしりについて少しでも気になる! という方は、ぜひつくしの歯科にご相談ください。