口腔ガンを早期発見するためには!「痛みがない」「治りにくい」には要注意
- 2023年11月16日
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みなさん、こんにちは!歯のケアはしていますか?
口は食べ物を食べたり、飲み物を飲んだり、人とお話をしたり、その働きは多岐に及びます。そんなお口の中にもガンができてしまうことがあります。
今回は、口の中にできるガン「口腔ガン」について詳しく説明していきたいと思います。口腔ガンは女性よりも男性がなりやすく、しかも近年、日本での患者数が増えています。
口腔ガンは口の中にできるガンの総称です。口の中の歯以外、「舌」「唇」「頬の内側」などに発症します。その中でも特に多いのが舌にできる「舌ガン」です。
口の中にできるガンは早期発見し、早期に治療すれば5年生存率は90パーセントを超えるともいわれています。この早期の目安とは、ガンの部分が2センチ以下で、口のリンパ節に転移のない状態のことです。
ガンの原因として考えられているのは、外部からの継続的な刺激です。歯が常に同じ場所にあたる、入れ歯などで同じところに傷ができるといったことから発症してしまうケースがあります。またアルコールや、タバコに含まれるニコチンやタールなどの発がん性物質を長い年月嗜んできたことで粘膜が弱り、それが原因でガンになる場合もあります。
日頃お口の中を気にする機会は歯ブラシの時だけかもしれませんが、ぜひお口の中の状態に目を向けて違和感があったらすぐに医療機関にかかるようにしていきましょう。
口腔ガンは初期の発見がとても大切です。しかし、初期の発見が重要な一方、初期症状があまりなく、痛みや痒さなどを感じません。たとえ違和感があったとしても、他の粘膜疾患と勘違いしてしまうこともあるようです。
初期の口腔ガンは口内炎によく似ている白っぽいものや、ちょっと赤く腫れていて火傷のような見た目をしています。「なんか口の中にできものができたな」程度にしか感じないことが多いので注意が必要です。
口腔ガンと他の粘膜疾患との見分け方は「治らない」「痛くない」です。通常の口内炎は2週間もあれば治りますが、口腔ガンは治りません。なかなか治らない口内炎のような症状があった場合、それは口腔ガンかもしれません。また、赤や白いできものができたのに痛みを伴わない場合は一度、歯医者さんを受診しましょう。
舌の横にガンができた場合、ご飯を食べても味がしないという症状がでます。これはガンが舌の神経に影響し、知覚や味覚を失わせてしまうことがあるせいです。ガンが進行すると喋りづらい、食べずらいという症状がでてきてしまうので、ご飯を食べていて「味がしないな」と思った時も要注意です。
1日1回でいいので、歯磨き時の時などに自分のお口の中をよく観察する習慣を作っていきましょう。チェックのポイントは「口内炎のような症状が2週間以上続いている」「口の中の傷が治りにくい」「唇や舌が痺れている」「食べ物の味が感じない」「舌や口が動きにくい」「顔が変形してきた」などです。
口腔ガンにならないようにするためには、喫煙をしない、アルコールを飲まない、口の中を清潔にするなど、生活習慣を整えることや、虫歯や歯周病にならないようにする、歯並びを整えるなどといったことも効果的です。また、定期的に歯科検診に行くことも口腔ガンを早期発見する上でとても大切です。
つくしの歯科には、口腔ガンや舌ガンなどの診断や治療を行なってきた口腔外科専門医が常駐しています。定期的な検診はもちろん、お口の中に違和感を感じたらぜひご相談ください。