大きい虫歯は補綴治療が必要!詰め物・被せ物の種類について
- 2023年9月1日
- 審美歯科
みなさん、こんにちは!歯のケアはしていますか?
小さな虫歯は「コンポジットレジン治療(CR)」という方法で治療をしますが、ある程度大きな虫歯の治療となると歯を削る部分も多くなるため、詰め物・被せ物が必要になります。
詰め物・被せ物には、いくつかの種類があり、素材や価格、特徴などが異なります。例えばよく知られる銀歯は強度に優れていますが、見た目が目立ってしまうことや、金属アレルギーを起こしてしまう可能性があるなど、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
今回はそんな詰め物・被せ物について紹介していきたいと思います。詰め物・被せ物とひとまとめにしてしまっていますが、詰め物は虫歯治療で空いた小さな穴を埋めるためのもので、被せ物は虫歯が大きく歯を覆うように補わなければならない時に採用されるものです。詰め物は「インレー」、被せ物は「クラウン」と呼ばれます。
まずはインレーの種類からご紹介しましょう。
メタルインレー(銀歯):保険診療で、強度に優れています。一方、銀色なので審美面が劣ります。素材が金属のため、金属アレルギーになる可能性があります。
セラミックインレー(e.max):表面がツルツルしているため虫歯になりにくく、変色を起こしません。また、セラミックなので金属アレルギーの心配がありません。天然の歯に近い色味なので、見た目が自然です。保険適応されないため、費用がかかります。
ハイブリットセラミックインレー:セラミックとレジンを混合した素材でできているため、強度が少し劣ります。また、摩耗しやすく、長期使用に難があります。色味は天然の歯に近いため審美性には優れています。保険適応されないため、費用がかかります。
ジルコニアインレー:人工のダイヤモンドとも呼ばれるほど強度に優れた素材を使用しているため、強烈な力のかかる奥歯や歯軋りの圧力にも耐えられます。天然の歯に近い白さと透明感があり、見た目にも優れています。しかし、保険適応されないため、費用がかかります。
次にクラウンをご紹介していきます。
銀歯:インレーの銀歯と同様に保険適応のため、費用が安く強度もありますが、審美性が劣ります。
CAD/CAM冠:銀歯よりは劣りますが、保険適応のため費用があまりかかりません。セラミックとプラスチックを合わせたハイブリットレジンと呼ばれる白い素材からできていて、天然の歯よりも強度が劣ります。金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。
硬質レジン前装冠:中身が金属で外側がレジンというプラスチック素材の前歯専用クラウンです。保険適応されるため、費用が安く、見た目も良いというメリットがありますが、素材がプラスチックのため、経年劣化で変色するというデメリットがあります。
ジルコニアオールセラミッククラウン(ジルコニアボンドクラウン):人工のダイヤモンドとも呼ばれている素材でできているため強度があります。ジルコニアの表面に透明感があり、天然の歯に色味が近いセラミックを焼き付けているため審美性がよく、体にも馴染みやすいのが特徴です。保険適応されないため、費用がかかります。
フルジルコニアクラウン:人工のダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアという素材でできています。ジルコニアオールセラミッククラウンには劣りますが、天然の歯に近いため審美性があります。強度や耐久性に優れていて、強い圧力にも耐えられますが、保険適応されないため費用がかかります。
ジルコニアステインクラウン:透明度の高い素材からできていて、硬すぎず柔らかすぎないのが特徴です。天然の歯に近づけるよう着色をリアルに仕上げていて、透過率は50パーセントを超えます。保険適応されないため費用がかかります。
メタルボンドクラウン:金属のフレームの上にセラミックを焼き付けたものです。セラミッククラウンには劣りますが、見た目がよく、強度もあります。角度によっては金属が見えることがあるのがデメリットです。保険適応されないため費用がかかります。
つくしの歯科では、患者さんのライフスタイルやお口の中の症状に合わせた詰め物・被せ物をご紹介しています。見た目や強度、噛み合わせなど、ご希望やご相談がありましたら遠慮なくお申し付けください。