歯をキレイにする食べ物ってあるの?歯に良い食べ物を知ろう!|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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歯をキレイにする食べ物ってあるの?歯に良い食べ物を知ろう!

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

近年、虫歯や歯周病等の口腔疾患と全身疾患との関連性が明らかになってきたことや、「8020運動」や「歯科口腔保健の推進に関する法律」などから世間の口腔ケアへの意識が向上してきているように感じます。

虫歯や歯周病を予防する方法は、煙草を止めること、甘いものは控えること、食後の歯ブラシを徹底することなどいろいろありますが、「食べ物」にも歯をよくするものがあります。

今回は、歯にとって良い食べ物についてご紹介します。

虫歯は口内の細菌が作る酸によって歯のカルシウムやリンが溶かされ、歯がもろくなって穴が開く病気です。人間は食事を摂らないと生きていけませんが、その食事が虫歯の原因にもなっています。

食後に歯磨きをはじめとした口腔ケアをせずにそのまま放置してしまうと細菌が口の中で繁殖し、歯や口の健康を害わせてしまいます。

食事をすると歯が汚れてしまいますが、中には食事を通じて口腔内の清潔を保ち、歯や歯茎の健康を促進してくれる食品もあります。そういった食品のことを『清掃性食品』といいます。

清掃性食品は食べることで唾液の分泌を促進し、食べかすや虫歯菌を取り除く効果があります。清掃性食品には「間接清掃性食品」と「直性清掃性食品」があります。

間接清掃食品は、唾液の分泌を促すことで口の中が酸性になることを抑え、口の中を虫歯になりにくい環境にする食品のことです。梅干しや酢の物がこれにあたります。

直接清掃性食品とは、豊富な繊維質により、噛むことで歯の表面が清掃され、さらに唾液の分泌が促進される食べ物のことです。ごぼうやにんじん、セロリなどが挙げられます。

清掃性食品以外にも歯を強くすることで虫歯や歯周病になりにくくする食品があります。

牛乳、魚介類、海藻類などはカルシウムが豊富です。カルシウムは歯を作る際に大きな役割を果たし、歯を強くしてくれます。また、歯が成長した大人の歯の再石灰化を助けてくれる効果も期待できます。

しいたけはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれています。カルシウムを含んだ食品と一緒に食べると効果的です。

にんじんとパセリは歯のエナメル質を強化するビタミンAが豊富に含まれています。キャベツや果物は象牙質の形成に役立つビタミンCが豊富です。

日本茶や烏龍茶はポリフェノールの抗菌作用で虫歯予防の効果があります。紅茶には①歯を強くする(耐酸性増強)②初期のむし歯を修復する(再石灰化促進)③むし歯原因菌の酸産生を抑制するという働きのあるフッ素が含まれています。ただ、日本茶や烏龍茶、紅茶は着色がしやすいため注意が必要です。

昔は「牛乳を飲んで歯を強くしよう」とよく言われました。牛乳にはタンパク質、カルシウム、ビタミンが含まれていますが、中には摂取するとお腹を壊してしまう人もいます。これは、牛乳に含まれる乳糖を消化する乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ないためか、または働きが弱いために起こります。

そのため、牛乳よりもフッ素が多く含まれている食事を多くとった方がいいのではないかと最近は言われています。フッ素は歯磨き剤の中に含まれていることでよく知られていますが、実は自然界に広く分布されている元素のひとつで、必須栄養素です。

フッ素は、イワシ、めざし、にぼしなどの魚介類や、ワカメ、海苔、海藻類などの海藻類などに多く含まれています。日本人にとって馴染みやすい食材に含まれているので毎日の献立に取り入れるのがおすすめです。

清掃性食品の反対に虫歯や歯周病のリスクを高めてしまう食品もあります。チョコレートやキャラメル、ポテトチップス、カレー、パンなどです。これらは糖質や油分を多く含み、歯にくっつきやすいため、口腔内環境を悪くさせてしまう恐れがあります。こういった食品のことを「停滞性食品」と言います。

停滞性食品は虫歯や歯周病になりやすくなる食品ですが、これらの食品にも人間にとって必要な栄養素が含まれています。また、好きな食べ物を我慢してストレスを溜めるのもよくありません。停滞性食品を食べた後はよく歯磨きをして口の中が汚れた状態を短くしましょう。

どんなに歯に良い食べ物でも食後に口腔ケアをせずに放置すると虫歯になってしまう可能性があります。歯に良い食べ物を食べた後も歯磨きは忘れないようにしてください。

今回のテーマである歯をキレイにする食事は、あくまでお口の健康のための一部に過ぎません。適切な口腔ケアや定期的な歯科検診などと合わせて、健康なお口の状態を維持していきましょう。