歯周病ってどんな病気?対策やケア方法も紹介|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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歯周病ってどんな病気?対策やケア方法も紹介|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

歯周病ってどんな病気?対策やケア方法も紹介

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

歯を支える歯肉(歯茎)や歯槽骨が破壊されていく歯周病。歯は通常、歯の歯根部の外側を覆うセメント質と歯槽骨との間に歯根膜という繊維がつながっていて、歯が骨から抜け落ちないように支えられています。歯周病はこれらの組織が破壊されて最終的には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。

日本人の40歳以上の多くの人が歯周病に罹っていると言われていて、現代では生活習慣病のひとつに数えられています。

歯周病の原因は細菌性プラークです。プラーク(バイオフィルム)とは細菌の塊のことをいいます。このプラークの中は食べ物や水が十分にあり、温度は37℃前後という細菌が繁殖しやすい環境が整っています。細菌には善玉菌と悪玉菌がありますが、歯周病細菌は悪玉菌です。この悪玉菌は産生する毒素により歯茎を腫らしたり、血や膿を出したり、歯の周囲の骨を溶かしたりします。さらに、プラークは抗菌薬や唾液中の抗菌成分の攻撃に抵抗し、薬が効きにくい構造をしています。

歯に付着したプラークを顕微鏡で拡大するとキノコ状の形をしています。歯の表面近くには栄養を取り込む水路ができていて、さまざまな細菌が存在し、ネバネバしたグリコカリックス(糖衣)があります。

歯周病は歯の喪失だけではなく、全身のさまざまな病気に罹るリスクを高めてしまいます。歯周病に罹ると歯周病菌とその細菌が産生する毒素や炎症のある場所で作られるケミカルエディテーターが存在し、歯周病が悪化するとともにその量も増えていきます。

歯周病になると、歯周病菌が血管の中に入り込むことで心臓病になるリスクや脳卒中になるリスク、炎症によって生じた物質(CRP)やサイトカインが血管に入り全身に回ることで糖尿病になるリスク、歯周病菌や炎症の産生成分が血液の中に入ることで低体重児出産のリスク、プラーク中の歯周病菌や炎症性のサイトカインが唾液に混じり唾液から気管に入ることで肺炎になるリスクが高まります。

歯周病の進行は、ほとんど自覚症状のない歯肉炎からはじまり、歯茎が赤く腫れて触るとぶよぶよする軽度歯周炎になり、そのまま放置すると歯がグラグラし歯の根元が露出しはじめて膿の排出や口臭が発生する中等度歯周炎になります。最終的には歯がグラグラして自然に抜け落ちる重度の歯周炎になります。

歯周病を予防するには歯医者さんでの定期的な歯科検診やクリーニングが最も有効です。3〜6ヶ月ごとに定期検診を受けることで細菌の停滞(歯垢の蓄積)を防ぐことができます。歯周病はプラークが付着することで悪化するので、このプラークを定期的に除去すれば歯周病になりにくい口内環境を維持できます。

歯垢は毎日のブラッシングでほとんど除去できますが、深い歯周ポケットの中や歯並びが悪く磨きにくい部位などに溜まった細菌はブラッシングではなかなか除去できません。これらの汚れは歯医者さんでの専門的なクリーニングを受けることによって除去できます。

毎日のブラッシングと歯医者さんでの専門的なクリーニングによって歯周病になりにくい口内環境を作っていきましょう。

また、歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助器具や殺菌作用のある洗口液を毎日の口腔ケア習慣に取り入れるのもおすすめです。歯ブラシだけでは取りきることができない汚れもこれらの補助器具を使用することで除去できます。

歯周病は自覚症状のないまま進行していきます。気がついたときには歯がグラグラして取り返しのつかない状況になっていることも珍しくありません。

□歯がグラグラする
□歯磨きすると血や膿が出る
□硬いものが噛みにくい
□歯が抜けたままになっている
□口臭がする
□口の中が乾く
□タバコを吸う
□間食が多い
□歯医者さんに通う習慣がない
□歯磨きやデンタルケアが不十分

上記に当てはまる項目がある方は歯周病に罹っている可能性があります。歯科検診を受けてお口の状況をチェックしましょう。

つくしの歯科では定期的にお口のクリーニングをして、虫歯や歯周病にならない口内環境作りをしています。また、その人に合うケア方法などの指導も行なっています。府中エリアで歯医者さんをお探しのかたはぜひ一度ご相談ください。