歯周病とはどんな病気?原因や予防方法、治療方法を知ろう!
- 2023年5月15日
- 予防
みなさん、こんにちは!歯のケアはしていますか?
今回のテーマは、30歳以上の80%がかかっていると言われるサイレントキラー「歯周病」についてです。
歯周病は、読んで字の如く「歯の周りの病気」のことをいいます。歯と歯茎の隙間の歯周ポケットから侵入した細菌が、歯肉に炎症を起こし、歯を支える骨を溶かしている状態です。
歯のケア不足が主な原因で、歯の表面に付着した食べ物の残りカスなどから細菌が繁殖し、その細菌が産生する毒素により、歯肉が腫れ、出血しやすくなります。そのまま放置していると炎症による歯肉の腫れがさらに進み、歯周ポケットが深くなります。
深くなったポケットは細菌にとって格好の住処となり、さらに繁殖が進みます。やがては、歯を支えている歯槽骨が溶けて、歯肉が下がり、歯がグラグラに。最終的には恐るべきことに歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は、目立った自覚症状がないことから「気付いた時には重症化していた」ということがよくあります。ただ、症状が完全にないかというと、そうではありません。「最近、口臭がするようになった」「朝起きると口の中がネバネバしてる」「歯磨きやフロスをすると血が出る」など、お口のことでちょっとした違和感を感じたら、それは歯周病のサインかもしれません。
また、歯肉が腫れてる、歯が長くなった気がする、歯肉を押すと膿が出る、ものがよく詰まる、歯が浮いたような感じがする、歯並びに違和感を感じる、歯がゆれている感じがする…なども歯周病の症状といえます。
歯周病予防の基本は日々のセルフケアです。歯周病の原因は歯に歯垢が付着することなので、毎日の歯みがき習慣がとても大切になります。適切な方法でブラッシングすることにより、歯周病の原因菌を寄せ付けない口内環境を維持できます。
歯間ブラシやフロスなどの補助的清掃用具の使用もおすすめです。歯みがきでは届かない歯の細かい隙間に入り込んだ歯垢を除去できます。さらに、歯垢は食後8時間程度でできるといわれているので、ものを食べた後にすぐにうがいや歯みがきをすることも歯周病予防では効果的です。
しかし、歯周病は初期段階では本当に気が付きにくい病気です。さらに、年齢を重ねるにつれて歯周病になりやすくなります。仕事や育児、家事に追われるとどうしても歯のケアは疎かになりがちです。
歯周病になってしまっていた場合の治療方法についてもご紹介します。
進行度に関わらず、まずは原因である歯垢・歯石の除去を行ないます。歯医者さんでは、専用の器具を使って口腔内の原因の除去及びクリーニングをし、さらに、セルフケアを向上するため、ブラッシング指導などのセルフサポートをしていきます。これを「プラークコントロール」といいます。
歯垢・歯石除去だけでは不十分な場合、外科的にポケットの深さを減少させる手術を行うこともあります。かなり進行してしまっているグラグラの歯に対しては、残せる道がなく、抜歯という選択をせざるをえない場合も。
歯周病は残念ながらどんなに治療をしても元の状態には戻すことができないので、できるだけ早期に発見し、治療を行ない、健康な状態に近づけることが肝心です。
歯周病にならないようにするためには、定期的な歯のメンテナンスがおすすめです。府中エリアが生活圏内で歯周病について悩まれている方はぜひ、つくしの歯科にご相談ください。