白板症や紅板症など!口腔外科で扱う主な口腔粘膜疾患その2
- 2025年2月1日
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みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?
口の中の粘膜はとても柔らかい組織です。舌や歯茎、上顎、頬、唇などを覆っていて、呼吸や分泌、潤いを保つ機能があります。内部には無数の血管や神経が分布しています。
そんな口の中の粘膜にはさまざまな病気が発生することがあります。今回は歯科口腔外科で取り扱う口腔粘膜疾患についてご紹介します。
②白板症
白板症の原因は、喫煙やアルコールによる刺激、辛いものや熱いものなど刺激的な嗜好、放置した虫歯と合わない詰め物、不適合の入れ歯などによる慢性的な刺激、加齢と体質、ビタミンAやBの不足、カンジダ感染症、エストロゲンの欠乏、高コレステリン血症などです。
頬粘膜や舌、歯肉などの口腔粘膜にみられる白く肥厚する病気です。粘膜が硬くなり、擦っても除去できません。自発的な痛みや接触した際の痛みはありません。
治療方法はビタミンAの投与です。また、禁煙することで治癒することもあります。初期がんの可能性があるため必ず生検します。悪性化する可能性がある場合は切除し、経過観察が必要になります。
②紅板症
紅板症は、紅色肥厚症ともいいます。鮮やかな紅色でビロード状をしています。病変との境界は明瞭なものが多いです。症状は多くの場合、刺激痛で、発症して50%前後が悪性化するとされています。
治療方法は切除です。悪性化する可能性があるので経過観察が必要になります。
③口腔カンジダ症
原因は口の中の常在菌であるカンジダ・アルビカンスという真菌により発症する口腔感染症です。免疫力が低下することや抗菌薬、ステロイド、喫煙、口の中の不衛生によってカンジダ菌が以上に増殖することで罹ります。
口腔粘膜に白い苔のようなものが付着し、舌がピリピリしたり、粘膜に違和感を感じたり、味覚がおかしくなったりします。白い苔のようなものはガーゼで拭うと離脱します。唇の端が赤く腫れたり、切れたりすることもあります。
治療は口腔内の清掃、抗真菌薬を含んだうがい薬の使用、塗り薬などです。状況によって抗真菌薬の内服を行ないます。
④再発性アフタ
再発性アフタは、原因がよくわかっていない疾患です。機械的な刺激や遺伝、ストレス、偏った栄養などさまざまな要因から発生するのではないかとされています。
アフタ性口内炎とも言われ、口腔粘膜に円形や楕円形の潰瘍がなん度もできる病気です。潰瘍の表面は灰白色や黄白色です。潰瘍に少し触れただけでも強い痛みを感じます。特に治療をしなくても1、2週間で治癒します。再発を繰り返す場合に再発性アフタと言います。慢性的に再発する場合はベーチェット病の症状として生じることもあります。
治療方法は副腎皮質ステロイド入りの軟膏や口腔粘膜貼錠などです。うがい薬や内服薬を用いることもあります。
口腔粘膜疾患は2記事に分けてご紹介します。次回の投稿をお待ちください。口腔粘膜に異常を感じている方はお近くの歯医者さんに相談しましょう。
府中エリアで歯医者さんをお探しの方はつくしの歯科までご相談くだい。