神経を抜いた歯の寿命はどれくらい?寿命を長くするポイントとは!|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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神経を抜いた歯の寿命はどれくらい?寿命を長くするポイントとは!|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

神経を抜いた歯の寿命はどれくらい?寿命を長くするポイントとは!

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

虫歯が進行し神経にまで到達してしまうと歯の根の治療(抜髄)が必要になります。この治療を「根管治療」といい、虫歯菌に汚染された神経や血管を丁寧に除去し、痛みや腫れ、炎症といった症状を取り除きます。

歯の根の治療は前述した通り、神経を抜く治療です。神経を抜くことで痛みや腫れ、炎症は治まりますが、神経にはさまざまな役割があり、無くしてしまうとどうしても、その後に弊害が生じてしまいます。

神経には「歯に栄養を与えて丈夫にする役割」があります。神経があるからこそ毎日の咀嚼や食いしばりに耐えられる丈夫な歯を維持できます。「痛みで歯のトラブルを知らせる役割」もあります。神経を取り除いてしまうと痛覚がなくなってしまうので歯のトラブルに気が付きにくくなります。「歯の内部の色を維持する役割」も担っています。神経を抜くことで自然な白さが失われ見た目が損なわれます。

神経のない歯は栄養が届かないので歯本来の抵抗力がなくなり、枯れ枝のように脆く欠けやすくなります。海外の研究によると根管治療を受け、神経を抜いた歯の寿命は、およそ11年だそうです。

神経のない歯は栄養が届かないことに加え、痛みを感じないので、むし歯に気付かず発見が遅れがちになります。神経を抜く根管治療をした時点で大きく歯を削っているので虫歯に気づいたときには残せる部分がなくなり抜歯になってしまうケースがあります。

また、根管治療を施した歯は被せ物などで歯の機能を補います。被せ物はできる限り精巧に作られますが、どうしても自然の歯には及びません。被せ物と自然の歯の隙間に汚れが溜まりやすくなり、むし歯のリスクが高まります。

神経を抜いた歯の寿命をできる限り伸ばすには根管治療を最後まできちんと行なうことが大切です。根管治療は治療時間が長く、通院回数も多くなるのでとても大変ですが、途中で断念してしまうと治療部分に細菌が入り込み、さらにむし歯が悪化してしまいます。最後まで治療を受けることで歯の寿命をできる限り伸ばしましょう。

定期検診も神経を抜いた歯の寿命を長くするのに効果的です。定期的な検診では、治療した歯や、お口全体のチェック、虫歯の再発を予防するクリーニングなどが受けられます。仮に神経を抜いた歯が虫歯になっていても早期発見・早期治療が可能になります。

セルフケアの徹底も歯の寿命を伸ばすのに有効です。虫歯にならないお口の環境づくりをして歯の寿命を少しでも伸ばしていきましょう。

神経は歯にとってとても大切な役割があるので、抜かずに済むのならそれにこしたことはありません。歯科医師の立場としては「患者さんの自然の歯をできる限り削らないようしたい」「神経を残したい」という思いがあります。そのために、定期検診でクリーニングやセルフケア方法の指導を受けていただきたいと思っています。

神経を抜くことは歯にとって大きなマイナスです。さらに、根管治療は何度も歯医者さんに足を運ばなければならない治療なので患者さんにとっての負担も大きいです。

根管治療の流れは麻酔をしてから感染している歯に穴を開けて歯髄(神経や血管を含む部分)を露出させます。同時に虫歯もていねいに取り除いてから、まち針のような器具を使って虫歯菌に侵された歯髄を取り除いていきます。

歯髄を取り除く際は薬剤も使用し根管内を一週間おきに洗浄、消毒していきます。根管内がきれいな状態になるまでこの作業を繰り返します。根管内が完全にきれいになったのを確認したら充填剤を入れて密封し、土台と被せものをして根管治療は完了になります。

繰り返しますが、根管治療は歯の根がきれいになるまで何度か通院が必要です。途中で治療を中断してしまうと細菌が再度増殖し、ふりだしに戻ってしまいます。

歯の神経は一度炎症や感染を起こすと自然治癒することは決してありません。虫歯菌が神経にまで達した場合や歯の根に細菌感染を起こした場合は、歯髄を取り除く必要があります。放置すると治療期間が長くなり、費用もかかることになります。

日頃からお口のケアを徹底して虫歯を予防しましょう。つくしの歯科では定期的な検診をし、患者さんの歯のトラブルを未然に防げるようクリーニングやセルフケア指導に力を入れています。神経を取り除く治療が必要な場合でもていねいな治療で再発防止に努めています。お口や歯に不安がある方はぜひ一度ご相談ください。