虫歯治療の通院期間はどれくらい?進行度合いにおける治療方法と通院回数
- 2023年4月15日
- 虫歯
みなさん、こんにちは!歯のケアはしていますか?
虫歯治療をしなければならなくなったとき「どんな治療をするんだろう」「どれくらいの日数がかかるんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、虫歯の進行度合いにおける治療方法と、治療にかかる日数(回数)について紹介します。虫歯と一口にいっても進行具合によって処置方法はさまざま。段階に分けてみていきましょう!
通院0回!?虫歯の始まりCO
虫歯の始まり(CO)は、歯の表面が白く濁ってくすんだように見える状態です。この場合は、クリーニングやセルフケアをよく行ない歯を再石灰化させて元の健康な状態に近づけます。
治療というよりは予防に近いので治療回数は0〜1回程度となります。(虫歯の進行を防ぐために定期的なクリーニングをおすすめします。)
通院1回!歯の表面”エナメル質”が虫歯のC1
虫歯の2段階目(C1)は、虫歯がエナメル質に進行し、歯の表面が濁ったり、黒く見えたりする状態です。C1は進行度合いにより、再石灰化を促すか虫歯部分を削るかに分かれます。
虫歯が小さく再石灰化が期待できる場合はCOと同じ治療法になりますが、象牙質近くまで虫歯が達してしまっている場合は虫歯部分を削って除去し、コンポジットレジン(複合レジン)という白い材料で修復します。歯医者さんで「CR」という言葉を聞いたら、この治療方法です。
治療にかかる期間は、虫歯の本数にもよりますが、ひとつの歯に対して数十分程度なので、1日で治療完了となります。
通院1〜2回!”象牙質”まで虫歯が進行したC2
虫歯の3段階目(C2)は、象牙質まで虫歯が進行してしまった状態です。この場合は虫歯を削って除去する治療が必要になります。
削った部分が小さければC1で説明したCRを行ないます。虫歯部分がかなり大きかったり深かったりする場合は銀の詰め物(銀歯)やセラミック(白い歯)などの技工物を作成し、接着する補綴治療が必要になります。
虫歯治療と詰め物の型取りで1日(1回)、詰め物のセットと噛み合わせ調整で1日(1回)必要なので、通院必要日数は2日(2回)になります。
通院5回以上!”神経”まで虫歯に侵されたC3
虫歯の4段階目(C3)は、虫歯菌が神経まで達している状態です。ここまで虫歯が進行していると治療回数は格段に増えてしまいます。
治療の流れは、虫歯除去と抜髄(神経を抜く治療)で1日(1回)、根管治療(歯の根の洗浄)が2回(2日)以上、補綴治療(人工の土台や被せ物の型取り・接着)が2回(2日)以上となります。
歯の根がどれだけ悪くなっているかによって、根管治療部分の回数が大きく変わってきます。
通院5回以上!歯冠が崩壊しているC4
虫歯の最終段階(C4〜C5)は、目に見える歯の部分がほとんどない状態です。かろうじて歯を残せる場合はC3と同様の治療になりますが、歯を残すのが不可能な場合は抜歯になります。
抜歯後、歯が抜けた部分を補うため、ブリッジ、入れ歯、インプラントのいずれかの治療が必要です。抜歯自体は1日で終わりますが、歯を抜いた部分の消毒が必要だったり、腫れがひくまで次の段階に進むことができなかったりと、治療以外でも期間を空けなくてはならないので通院期間が格段に長くなります。
その後、ブリッジまたは入れ歯の作成、セット、調整などで、1ヶ月以上かかることも多いです。
また、インプラントの場合は、人工歯根を埋入し、人工歯根が骨と結合するまでの期間を置き、人工歯根と人工歯を結合するための装置を取り付けるなど、かなり大掛かりな外科的手術を伴います。おおよその治療期間は3ヶ月から1年です。
虫歯は放置しないで早めの治療を!
虫歯は放置すると痛みはもちろん、金銭的、精神的、肉体的な負担がかかります。再生能力を持たない人間の歯は一度削ってしまうとその部分はどんなに頑張っても元に戻すことができません。だからこそ、日頃のケアがとても大切です。
つくしの歯科では定期的なクリーニングで健康な口内環境を維持するお手伝いをしています。また、できる限り天然の歯を残す治療に取り組んでいます。虫歯でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
※上記で紹介している通院回数や期間はあくまで目安となります。