顎関節症の原因とセルフケア! 口が開かない・痛いを放置しないで
- 2025年10月1日
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みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?
「口が開けづらい」「顎がカクカク鳴る」「食事中に顎が痛む」そんな症状がある方は、顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。
顎関節症は、顎の関節や筋肉に異常が起きることで、口の開閉や咀嚼に支障をきたす病気です。放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな影響を与えることもあります。
今回はは、顎関節症の原因とセルフケアの方法、そして歯科医院での治療についてわかりやすく解説します。
顎関節症とは? どんな症状があるの?
顎関節症は、顎の関節(耳の前あたり)やその周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや動きの制限が起こる状態です。主な症状は以下の通りです。
・口が開けづらい(指2本分しか開かないなど)
・顎を動かすと「カクッ」「ジャリッ」と音が鳴る
・食事中や会話中に顎が痛む
・顎が疲れやすい、重く感じる
・頭痛や肩こりを伴うことも
これらの症状がある場合は、早めに対処することが大切です。
顎関節症の主な原因
顎関節症は、ひとつの原因だけでなく、複数の要因が絡み合って起こることが多いです。代表的な原因は以下の通り。
① 噛みしめ・歯ぎしり
無意識のうちに強く噛みしめたり、寝ている間に歯ぎしりをすることで、顎の筋肉や関節に過度な負担がかかります。
② ストレス
精神的な緊張が続くと、顎周りの筋肉がこわばり、噛みしめや食いしばりが起こりやすくなります。
③ 姿勢の悪さ
猫背やスマホ首など、頭の位置が前に出る姿勢は顎関節に負担をかけます。長時間のデスクワークも要注意です。
④ 噛み合わせの異常
歯並びや噛み合わせが悪いと、顎の動きに偏りが生じ、関節に負担がかかります。
⑤ 外傷や過去の手術
顎や顔に強い衝撃を受けた経験がある場合、関節や筋肉にダメージが残っていることがあります。
家庭でできるセルフケア
顎関節症は、初期段階であればセルフケアで症状を緩和できることもあります。以下の方法を試してみましょう。
① 顎を休ませる
硬いもの(せんべい、氷、スルメなど)や長時間の咀嚼(ガムなど)は避け、顎に負担をかけない食生活を心がけましょう。
② 温める
痛みがある部分をホットタオルなどで温めると、血流が良くなり筋肉の緊張が和らぎます。1日2〜3回、10分程度が目安です。
③ ストレッチ
顎周りの筋肉をゆっくりと動かすストレッチを行うことで、可動域が広がり、痛みの軽減につながります。無理に大きく開けるのはNG!
④ マウスピース(ナイトガード)
歯科医院で作るマウスピースを装着することで、寝ている間の歯ぎしりや噛みしめを防ぎ、顎への負担を減らすことができます。
⑤ 姿勢改善
スマホやPCの使用時は、背筋を伸ばし、頭が前に出すぎないように意識しましょう。椅子の高さやモニターの位置も見直してみてください。
生活習慣の見直しで予防につなげる
顎関節症は、日々の習慣の積み重ねで悪化することがあります。以下のような生活習慣を見直すことで、予防や改善につながります。
① 睡眠の質を高める
睡眠不足や浅い眠りは、歯ぎしりや噛みしめを誘発します。寝る前のスマホ使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。
② ストレス発散を意識する
ストレスが溜まると、無意識に顎に力が入ります。軽い運動や趣味の時間を持つことで、心身の緊張をほぐしましょう。
③ 食事のバランス
筋肉や関節の健康には、タンパク質・ビタミン・ミネラルが不可欠。偏った食事は炎症や疲労の原因になります。
歯科医院での治療法
セルフケアで改善しない場合や、症状が強い場合は、口腔外科や顎関節症専門の歯科医院での診察が必要です。
① 噛み合わせの調整
歯の高さや形を微調整することで、顎の動きをスムーズにし、負担を軽減します。
② マウスピースの作製
個人の歯型に合わせた専用のマウスピースを作ることで、より効果的な保護が可能になります。
③ 理学療法・筋肉マッサージ
顎周りの筋肉を専門的にほぐすことで、痛みや緊張を和らげます。理学療法士が関わるケースもあります。
④ 投薬治療
炎症や痛みが強い場合は、鎮痛薬や筋弛緩薬などを処方されることもあります。
放置せず、早めの対処がカギ!
顎関節症は、放っておくと慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。「ちょっと違和感があるな」と感じたら、それがケアの始めどき。
セルフケアと歯科医院での専門的な治療を組み合わせることで、症状の改善が期待できます。顎は、食事・会話・表情など、私たちの生活に欠かせない大切な器官。だからこそ、痛みや違和感を「そのうち治る」と放置せず、しっかり向き合っていきましょう。