初期段階で治療しよう!歯周病の予防と治療法について(予防編)|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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初期段階で治療しよう!歯周病の予防と治療法について(予防編)|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

初期段階で治療しよう!歯周病の予防と治療法について(予防編)

みなさん、こんにちは! 歯のケアはしていますか?

細菌の感染によって起こる炎症性疾患である「歯周病」は、歯の周りの歯茎や歯を支える骨が溶けて最後には歯を失ってしまうとても怖い病気です。歯は通常、健康な歯肉と骨に支えられています。しかし、歯周病になると歯垢や歯石が溜まり、歯肉が炎症を起こし、歯を支える骨が破壊されてしまいます。

以前、歯周病は「不治の病」とさえ言われていました。そんな歯周病ですが医療技術が進化した現在、適切に予防すれば防ぐことができますし、例え感染したとしても早期に治療すれば病状の進行を阻止し健康な状態を取り戻すことができます。

今回のテーマは歯周病の予防と治療法についてです。今回は予防編と治療編に分けてお送りします。この記事は予防編です。

歯周病の予防で最も効果があるのは、歯周病の一番の原因である歯の周囲に付着するプラーク(歯垢)をこまめに取り除くことです。つまり「歯磨き」や「歯のケア」がとても大切になってきます。とはいえ、歯磨きはほとんどの人が毎日の習慣で行なっていると思います。しかし、30歳以上の80%が歯周病に罹っているとされているので、毎日歯磨きをしていても多くの人が歯周病に感染してしまっているのです。

この原因は「歯磨きが不十分である」ということです。毎日歯磨きをしていてもプラークが十分に取り除けていないために歯周病に感染してしまっています。つまり毎日の歯磨き習慣だけでは歯周病を完全に防ぐことは難しいということです。

歯磨きの歯間部プラーク(歯垢)の除去率は約60%であるとされています。歯と歯の間の狭い部分はブラシが入りにくく、毎日しっかり歯ブラシをしていてもどうしても磨けていない部分が出てきてしまいます。この磨き足りない部分を補うために歯ブラシに加えて「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」を使用することをおすすめします。

歯ブラシと併せてデンタルフロスを使用した場合の歯と歯の間の歯垢除去率は80〜90%に近づくとされています。歯ブラシ併せて歯間ブラシを使用した場合の歯と歯の間の歯垢除去率はだいたい85〜95%です。

歯磨きだけでは、歯と歯の間や歯と歯茎の境目、歯の裏側、奥歯の溝などがプラークが残りやすいです。この部分のプラークの除去で効果を発揮するのが歯間ブラシやデンタルフロスです。歯間ブラシは歯の間だけではなく、歯の根本や歯茎の間を意識して磨くようにすると良いでしょう。デンタルフロスの場合は、歯の根本と歯茎の間までしっかり入れるようにしてください。

お口の状態がどうなっているのか、どの補助器具が自分に合っているか分からない場合はぜひ一度歯医者さんに相談してください。歯周病の状態のチェックや、その人に合った適切な器具を提案してもらえます。

歯ブラシやケアのタイミングとしては、毎食後と寝る前をおすすめします。余裕がある人は、起床後にもケアをすると良いでしょう。忙しくて歯磨きをそんなに何度もできない場合でも寝る前は必ず歯磨きと補助器具を使用したケアをしてください。睡眠時が一番プラークが増えるので、寝る前の歯磨きやお口のケアはかなり歯周病予防に重要です。

それでは次回、歯周病の治療についてお伝えします。