口を開けるのが痛い、顎がコキコキ音が鳴る!顎関節症について|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

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口を開けるのが痛い、顎がコキコキ音が鳴る!顎関節症について|府中の歯医者【つくしの歯科】土曜診療、日曜診療、祝日診療

口を開けるのが痛い、顎がコキコキ音が鳴る!顎関節症について

みなさん、こんにちは!歯のケアはしていますか?

近年、コロナ禍でのマスク生活が原因で「顎が痛い」と治療にいらっしゃる患者さんが増えています。「マスク生活で顎関節症?」と不思議に思うかもしれませんが、マスクをすると鼻呼吸がしづらくなるので、無意識に口呼吸になり、下顎の筋肉が緩んで不安定な状態になります。そうすると、寝ている時に歯を食いしばるクセがついてしまい、それが負担となり顎関節症を発症してしまうのです。

そんな近年患者さんが増えている「顎関節症」についてが今回のテーマとなります。

顎関節症は日本人の2人に1人が発症すると言われる、とても身近な病気です。20代から30代の女性が罹りやすく、主な症状は、「顎が痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)」「口が開かない(開口障害)」「顎を動かすと音が鳴る(顎関節雑音)」です。

命に関わる大きな病気ではありませんし、日常生活が送れなくなるほど症状が悪化することは稀ですが、顎関節症の大きな原因である「食いしばり」「歯軋り」は放っておくと歯が削れてしまったり、肩こりや老け顔につながるので厄介です。顎関節症の症状が出たらなるべく早めに歯医者さんに相談に行くのがおすすめです。

顎関節症になる原因は、大きな原因が一つあるというよりは、小さなことが積み重なる「寄与因子」によるものだとされています。顎関節の構造的な弱さや、転倒などの外傷で顎関節を傷つける、ストレスによる食いしばり、寝ている間の歯軋り、スポーツや音楽活動による顎への過剰な圧力、顎に負担をかける日常的な習慣など、さまざまな要素により、やがては顎関節症を発症してしまうのです。

患者さんそれぞれの「寄与因子」を特定し、その原因となるものをできる限り取り除くことが顎関節症の治療方法となります。一般的には「スプリント」というプラスチック製のマウスピースを作成し、寝ている時や顎に負担をかけている時に装着する治療をしていきます。そうすることで、無意識下による「かみしめ」による顎の負担が軽減されます。

また、症状によっては歯科医師指導のもと、患者さん自身で行なう「セルフケア」も必要になります。このマウスピースとセルフケアを持続させることでほとんどの患者さんの症状が改善しています。

注意点として、顎関節症の初期で顎に強い痛みがある場合は炎症を起こしている可能性があります。その場合は、食べ物を小さく切って大きく口を開けない、急に口を開けたり閉じたりしないなど、なるべく顎に負担のかからない生活を心掛け、安静に過ごしてください。無理をすると症状が悪化する可能性があります。

この場合、初期の急性症状が治ってから歯科医師指導の元「開口訓練」をしていきます。自分の3本の指を口に力を抜いた状態で縦に入れていき、戻すという訓練です。ちょっと顎が痛くて大変ですが、こうすることで顎の可動域が広がり、徐々に口を開けられるようになっていきます。

そのほか、補助的に温めたり、マッサージをしたりするのも効果的です。顎周りの筋肉をほぐすことで血行が良くなり、症状が楽になったり、改善が早まったりする場合があります。

顎関節に大きなダメージがあり、なかなか上記のような方法で改善しない場合は手術が必要になることもあります。手術のほかにも、顎関節に注射器で生理食塩水を注入、吸引し痛みの原因を取り除くという方法もあります。

顎関節症は口腔外科領域の治療が必要になる病気です。つくしの歯科には口腔外科専門の医師が常駐しています。顎周りに違和感を感じたらぜひつくしの歯科にご相談ください